2016年3月12日土曜日

大阪の中学校長「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」(発言詳報) 思うこと

大阪の中学校長「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」(発言詳報)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/03/11/the-most-important-for-women_n_9443990.html

この校長の考え方の根底に、私の嫌いなものがある。記事を読んでそう思った。

さて、私の子供の頃、随分と昔だけれど、「人間の命は地球より重い」と言った政治家がいました。正確な表現は忘れてしまったけれど、ま、そういう感じの言葉です。実際に、重い、つまり尊いのかどうかは別として、また、当時の私たちが本当にそう思っていたかどうかは別として、お互いがそういう気分を何処かに持っている社会の方が生きやすいとは思います、人の命なんて紙切れ一枚の値打ちもねぇ、なんて社会より、ずっと安心して生きていける、生活できるわけです。
つまり、意識的に、人間の命を最上位に持っていくことで、より良い社会を組み立てようということです。
欺瞞と言えば、欺瞞ですけど、安心して生きていけるならそういう考え方もありだと思うのです。

こんなふうに考える私にとって、校長の発言の何処に嫌いなものがあるかというと、人間の命を最上位に考えていない、学校や日本という組織、それを最上位に大切なものとして、まるで、それに人間が使えている、そういう認識があるからこそ、彼は素の言葉を発し、批判されても、違ったことは言っていないと言うことができるわけです。

私はそのことがとても嫌いなのです。

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